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亡国の鉤十字(ハーケンクロイツ)(下) (竹書房文庫 じ3-6)
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十七世紀初頭のロシアは動乱期にあり、ツァーリも不在であった。東方民族の侵略が絶え間なく続き、国中に貧困と飢餓と混乱が蔓延していた。そんなとき、コストロマの修道院に隠棲していた青年がツァーリに選出される。彼の名はミハイル・ロマノフ。異教の礼拝堂で手にした奇妙な十字架“スワスティカ”の導きを得て、ロマノフ王朝の創始者となったのだ。彼の王朝はおよそ三世紀にわたりロシアに君臨したものの、一九一七年、革命によって支配力を失ってしまう。しかし、その革命前夜に、時の皇帝ニコライ二世によってスワスティカは国外に移管されていたのだ。トリスタンは失われたロマノフ王朝最後の秘宝がイギリスへ転出していた事実を掴む。そして、ドイツ国防軍の諜報機関の協力を得て別人になりすますと、ただちに渡英。半壊した大英博物館に眠るスワスティカの奪取に成功する。だが、それを手にした瞬間、名状しがたい遺物の魔力に囚われ、意識を失ってしまう…。二つ目のスワスティカはアメリカに渡り、三つ目は海底に眠る。世界の混沌を終わらせるためにも、四つ目がナチス側に渡ることだけは絶対に避けなければならない。しかし、運命の女神がヒトラーに微笑んだかのように、スワスティカは親衛隊全国指導者であるヒムラーの手にー。そして今、最凶の力を得たヒムラーがヨーロッパ戦線に勝利すべく、秘密基地“ヴァルハラ”の扉を開く!!“四つの秘宝”の最後のひとつを手にし、勝者となるのは誰か!?聖遺物争奪戦を描くメタ戦記ミステリシリーズ、遂に完結ー!!
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