読んだ本・読みたい本を簡単登録、読書ソーシャルサービス

悪女の肌ざわり (ピラミッド文庫)

背後から、よくくびれた美絵のウエストに両手をあてた。「いやん」といい、美絵は腰をよじった。湯のしぶく音に嬌声が混じって、浴室内に反響した。相原が、うなじに唇をつけてきた。花唇が、独立した生き物のようにうごめいた。欲望を覚えると、美絵のそこはなにかの貝の舌のような濡れた息づきを示すのだ。

小説・エッセイ > ノンフィクション > 文庫（ノンフィクション）
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・ま行
文庫 > 小説・エッセイ