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聖フランシスコとその時代
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現実のフランシスコを求めて、著者ベラルド・ロッシ師は中世の資料と証言を探索した。伝記の作成に重要な資料となるフランシスコの「三人の伴侶」と言われるレオ、ルフィノ、アンジェロの未発表証言、またフランシスコを敬愛した聖クララ、セッテソーリのジャコパの証言をも念入りに調査した。宣教を試みた東方の地にも赴いた。さらに十字軍の戦いに敗れた後、神の摂理によってエジプトのナイル川のほとりで回教徒のメレク・エル・カメルと出会ったことを語る。物語は修道会の推移、兄弟会員たちの集い、法悦、太陽の歌と続く。フランシスコは文化を無視したが、詩人の才をむだにしなかった。権力の座を求めることはなかったが、弟子たちの父となった。彼は中世の人の中でもっとも人々に知られた人物である。彼は世紀を隔てた現代の文化と精神に対して今なお語り続けている。
人文・思想・社会 > 宗教・倫理 > キリスト教
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