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吾、身は幼児となりて母を慕い
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戦士たちの遺した手紙
本書は、第二次世界大戦で戦死した人々の遺書、遺作をまとめたものである。彼らの死は、現在の私たちと決して無関係ではなく、彼らの死の延長線上に、現在の私たちと日本が在る。現在の私たちと日本を、自らの命であがない守ってくれた人々は、どのような想いで死に臨んだのか。父であり、夫であり、息子だった兵士たちが、或いは戦場で彼らを助けた看護婦たちが、どんな想いで死に逝く自分の身をとらえ、自らを支えていたか。彼らはどんな想いを後に残る人々に託したか。そうしたことが、百十二篇の兵士たちの遺書、遺作から透視される。一人一人の命の証の遺書、遺作は、どれも皆、涙なしには読むことができない。彼らの真摯な想いは、半世紀を容易に越えて、まっすぐに深く、私たちの心に訴えかける。
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