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イ・サン(3)
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正祖大王
無念の死を遂げた父・恩悼世子の死、その先にいたのは、実の叔母である和緩翁主だったー。その事実にサンは、怒りに震えていた。自身を陥れようとする政敵の黒幕が見えたことで、なお気を引き締めて敵勢に臨むサンの姿に、和緩翁主率いる老論派の陣営は目を鋭く光らせる。清国の特使との摩擦を、ソンヨンの美術の知恵によって無事乗り切ったことで、徐々に宮中でも頭角を現しはじめたサン。だが、幼い頃からサンを支えてきたチェ・ジェゴンなき今、彼の後ろ盾となる者は数少なく、状況は悪化するばかりだった。ある日、老論派の一員ホン・イナンの誕生会で、ホン家の縁者である“ホン・グギョン”という男と出会う。「家の恥さらし」とホン・グギョンを罵るホン・イナン。両氏の間で起きた小競り合いだったが、そのやりとりの中に見た、ホン・グギョンの強さとしたたかさにサンは惹かれ、腹心のナム・サチョに調べさせる。幼き日からの友であるソンヨンとテス、そして妻である〓(ひん)宮金氏ーサンを中心とした人間関係も大きく揺れ動く…。
小説・エッセイ > 外国の小説
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