|
|
野に咲く乙女に口づけを (ラズベリーブックス)
|
社交界の人気者で、気ままに独身生活を楽しんでいたダンフォードは、遠い親戚が亡くなり、男爵位とコーンウォール地方にある領地、スタンネッジ・パークを相続することになった。美しく維持された領地を訪れたダンフォードは使用人たちから「ヘンリーがここを管理している」と教えられ、てっきり男性だと思いこむが、それはヘンリエッタという女性のあだ名だった。彼女は前領主である親戚夫婦に引き取られ、ずっとここで暮らしていたのだ。男のようにズボンをはき、生き生きと働く姿に驚くダンフォード。一方、ヘンリーは彼が自分を追い出すのだと勘違いし、早朝にたたき起こした上、質素な食事と農作業で、田舎暮らしは向いていないと思わせようとするが、作戦の途中で、ふたりは思わぬ友情を抱くことになる。そんな折、相続に関する書類が届き、ダンフォードは自分がヘンリーの後見人になったことを知った。そうであればヘンリーをロンドン社交界でデビューさせ、ふさわしい結婚相手を見つけなくてはならない。ダンフォードは野の花のようなヘンリーをレディに変身させようと決意する。互いに惹かれあう気持ちを隠してロンドンに向かったふたりは…。
小説・エッセイ > 外国の小説 文庫 > 小説・エッセイ 文庫 > 人文・思想・社会
|
みんなの感想
登録している読者
この本を読んだ人はこんな本も読んでいます
|
|
|