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甲賀忍法帖
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甲賀弦之介と朧は白刃をひっさげてじっとむかいあった。朧が歩き出した。弦之介は依然としてブラリと刀身をさげ、無防御の姿で立っている。朧の刃が弦之介の胸まであがった。と、この時、思いがけない事が起った。…阿福の顔色が一変した。「だれが弦之介を討ってたも。」逆上し、せっかく呼んだ服部半蔵の事を忘れた。朧が敗れた。それは竹千代の敗れた事であった。竹千代か国千代か?徳川三代将軍の座をめぐって甲賀と伊賀の忍者各十人がくりひろげる凄絶な死闘の果てにただよう哀しい恋情。奇想天外。風太郎忍法帖第一作。
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