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火の国、風の国物語(8) (富士見ファンタジア文庫)
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「…地獄に落ちることなんて、考える必要はなかったんだ」ダルム城砦をディレニア軍の手から奪還するため、出撃の準備を整えるジェレイドは自嘲し、四ヶ月前の出来事を思い出していた。ボルネリア領における反乱が真に終わったときのことをー。自ら民を率いて起こした反乱で犠牲となった者たち、そして託された想い。そのときに自分は知ってしまったーすべての民を救うことなど不可能だということを。ならば自分に付いてきてくれる者だけでも救えれば…。たとえそれが偽善や独善と呼ばれようとも。堕ちていく者が力を望み、天に向かって叫んだとき、脳裏に直接響く声が聞こえた…。急展開する物語の先に待つ未来とはー。
ライトノベル > 少年 > 富士見ファンタジア文庫
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