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梁の武帝 (法蔵館文庫)
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仏教王朝の悲劇
六世紀中国、梁朝の初代皇帝として君臨した武帝は、長期にわたる安定した政権を維持し、南朝文化の盛世をもたらした。彼はまた中国史上、最も仏教信仰に篤い皇帝であり、自ら菩薩戒を受けて皇帝菩薩とも呼ばれた。しかし、侯景の侵入に遭い、王朝は呆気なく滅亡し、武帝は幽閉のまま餓死する。それは果たして「溺信」が招いた悲劇だったのか。類い稀な皇帝のドラマチックな生涯とその時代の精神を鮮やかに描き出した不朽の傑作。
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