|
|
囚われの恋人 (ハーレクイン・イマージュ)
|
私は別の男性に会いに来たのに…キスされながらリンデンは心につぶやいた。“僕のパートナーということになれば、パーティーに出られるよ”大邸宅の玄関で体格のいい執事に立ちふさがれたまま立ち往生していたリンデンの前に、救いの主が現れた。招待状も持たず運を天にまかせて遠路ここまでやってきたのは、今夜の誕生パーティーの主役に会いたいがためだった。いつか遊びにおいで、という言葉を残して去った男性に。スティーヴン・デアと名乗った目の前の男は、正装しているにもかかわらず古い西部劇のヒーローを思わせる。会場に入ると彼は必要以上に親しげな態度になり、肩に腕をまわして、あげくにキスまでしてきたーまるで恋人同士のように。私の胸もどきどきしている。いったいどうなってしまったの?私はこの人ではなく、別の男性に会うためにここまで来たはずなのに。
小説・エッセイ > 外国の小説 新書 > 小説・エッセイ
|
みんなの感想
登録している読者
この本を読んだ人はこんな本も読んでいます
|
|
|