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野の花に寄せて (ハーレクイン・イマージュ)
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酒浸りの父と虐げられた母と放浪生活を送るリオ。やっとたどりついた先がサムの牧場だった。牧場を手伝いながら、父を恥じてひっそり暮らすある日、母が亡くなり、やがて父のその後を追った。リオは十一歳だった。独りぼっち。食べ物もなく、住むところもなく、お金もない。サムはそんなリオを引き取り、父親代わりになって愛してくれた。そのサムも重い心臓病を抱え、今、死を迎えようとしている。息子のケインの代になったら、私はここを追い出されるだろう。身寄りのない貧しい私など、彼はなんとも思っていない。幼いころから、私が彼に憧れてきたことは、絶対口にしてはいけない。いつまでも彼のそばにいて、牧場の仕事を支えてあげたいけれど…。そんなとき、リオは突然、彼から強引なキスを受けてとまどう。彼女をはずかしめるような、怒りに満ちたそのキスに、ケインの気持がわからないまま、リオは思わず応えていた。
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