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炎と燃えた夏 (ハーレクイン・イマージュ)
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ジャスティンは緊張のあまり、逃げ出したくなった。今まで誰かを誘惑したことなんて一度もない。だが、今目の前にいる銀行の融資担当者を誘惑できなかったら、父親が遺した多額の借金のせいで、家まで失ってしまう。女の魅力を最大限に生かせば、この担当者からは融資を引き出せると、もっぱらの噂だった。でも私の体を差し出すつもりはないことを、悟られないようにしなくては…。マーカスは目の前にいる女性を、苦々しく見つめていた。頭取の彼を融資担当者だと思い込んでいる彼女は、その美しい容姿と女の魅力を武器に、金を引き出そうとしている。もちろん、融資なんて冗談じゃない。だがマーカスの心の中で、並外れて魅惑的な彼女の申し出にのらない手はないと、そそのかす声が聞こえているのも事実だった…。
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