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アリゾナの赤い花 (シルエット・スペシャル・エディション)
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アブラ・ウィルソンは、荒くれ男を相手に活躍する建築技師。彼女は今、アリゾナの砂漠に建設するリゾートにとりくんでいる。予算はぎりぎりで、毎日照りつける太陽にはうんざり…。仕事には高度な技術が必要とされるし、おまけにトレーラーの中にはサボっている男がいる。「こんなところでなにをしているのよ」ものすごい勢いでドアを開けてどなりつけるアブラ。だが、彼はにこやかに笑みを浮かべ、ビールを飲んでいる。なんてずうずうしい人なのかしらー。アブラは男の手からビールの缶をとりあげるや、中身を相手の顔に浴びせかけた。「きみはいつも作業員に頭からビールをひっかけるのかい?」にやにやしながら尋ねる男とにらみつけるアブラ。男の名はコーディ・ジョンソン。リゾートの設計担当者だという。アブラは勘違いしたことを謝ろうとしながら、彼を前にすると、なぜか素直になれない自分がいらだたしかった。
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