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おもちゃの兵隊 (シルエット・スペシャル・エディション)
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「すぐに来て、バスルームが洪水だわ!」服飾デザイナーのサブリナはアパートの管理人ガスに電話すると、また、バスルームに飛びこんでいった。パリで大切な商談を終え、夜の飛行機で帰ってきてシャワーを浴び、くつろいでいた矢先にこんなことになるなんて…。そのとき、玄関のドアをたたく音がした。よかった、これで助かったわ。しかし、安心したのもつかの間、戸口に現れた男はガスではなかった。男はケイシーと名乗り、ガスの代理で来たという。彼はいったい何者かしら?修理工ではなさそうだしー。挨拶の握手にこたえながら、修理工の手とも思えない、そのなめらかな大きな手の感触に、サブリナの疑いは晴れなかった。
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