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最初で最後の恋 (シルエット・スペシャル・エディション)
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誘拐…そう考えただけでノーラの心は恐怖でいっぱいになる。今日の今後、別れた夫テッドからの手紙を受け取るまで彼が息子とキャンプに出かけたことに何の疑いも抱いていなかった。文面からすると、復縁の申し出をノーラに断られたあげくの、計画的な誘拐らしい。保安官代理をしている兄ジャックの話では、テッドはボビーを連れてカスケード山脈の奥に向かっているという。原生林を行く二人を探すために、政府の極秘部隊からサバイバリストが呼び寄せられた。白羽の矢がたてられたレイフ・スローンこそ、十年前の夏、ノーラが激しい恋に落ちた相手だった。動揺するノーラに、ジャックはレイフを信じて任せろと言う。レイフを信じろですって?かつて彼を信じたばかりに、ノーラはつらい思いを味わったのだ。あの夏の終わり、彼は訓練のためオレゴンを去り消息を断った。心ではレイフを待ちながらも、十八歳のノーラは破滅的な秘密を抱えたまま、テッドと結婚せざるをえなかった。
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