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アイリッシュ・ローズ (シルエット・スペシャル・エディション)
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“天国で人に仕えるより、地獄で王者となろう”いとこのアデリア一家と一緒に飛行機から降りてきた男を見て、エリン・マッキノンはふとそんな言葉を思い浮かべた。彼も私と同じように大きな野望を持っている。単調な生活をぬけだして成功を夢見るエリンは、危険な香りのするそのバーク・ローガンに興味を覚えた。アメリカで牧場を経営する彼は、サラブレッドを買い付けにアイルランドへやって来たという。「きみは、この小さな村から出たいと思っているんだろう?」「あなたには関係ないことよ、ミスター・ローガン」心に秘めたことを指摘されてとまどうエリンに、彼は続けて言う。「アメリカのぼくのところで働かないか?」夢にまで見たアメリカ…願ってもないチャンスだわ。
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