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四間飛車道場(第12巻) (東大将棋ブックス)
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近年の居飛車穴熊は駒組みに余裕があれば、先手9六歩と玉側の端歩を受ける傾向が増えている。端は穴熊の弱点の一つなのだが、端を受けることにより、(1)居飛車からの端攻めが狙える、(2)振り飛車からの端攻めに対し先手9五同歩の形が端からの逆襲を狙える、(3)後手9五歩の端攻めに手抜きができる、といったメリットが生じる。ただし端を受ければ穴熊に組むのが遅れるわけで、後手か後手4五歩〜後手4四銀と積極的な駒組みをしてきたときに、先手5九角〜先手2六角の転換が間に合わないというデメリットもある。また後手からの仕掛けを封じる意味で、先手は従来の先手7九金に代えて、先手7八金と上がる形が多く指されている。この形は最近になって多く現れた新型なので、定跡として確立されていない部分も多いが、本書では定跡伝道師こと所司六段が新研究を披露している。本書を読まずには四間飛車は語れない。
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