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バロック・アナトミア
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フィレンツェ“ラ・スペコラ”博物館の解剖学蝋人形
フィレンツェにひっそりと存在している“ラ・スペコラ”という博物館には、実に六百体に及ぶ17世紀末から18世紀に作られた蝋細工の解剖学模型が収蔵されている。それは模型という表現に収まりきるものではない。腹部を開かれ、腸を晒した少女が、バロック彫刻さながらに身をよじらせてポーズをとり、小さく微笑んでいる。『解体されたヴィーナス』と呼ばれる16歳の美少女の死体をモデルに作られた蝋人形は、その皮膚にあたる蓋をはずして、内臓をひとつひとつ取り出し、最後に子宮の蓋を開けて中の胎児を覗くことができる。これまで一部の紹介を通じて熱狂的な関心を集めていた解剖学蝋人形を佐藤明が撮り下ろした本邦初の写真集。
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