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海と女とメタンハイドレート (ワニブックス〈plus〉新書)
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青山千春博士ができるまで
建国以来初の自前資源、メタンハイドレート。日本国民の多くが期待を寄せるこの資源の、魚群探知機を使う安価にして確実な探査方法で日本の特許と諸国(アメリカ、オーストラリア、ロシア、中国、韓国)の特許を持つ青山千春博士。そして、彼女はその特許の使用料を1円たりとも取らない。祖国のための特許であり、自らの利益のための特許ではないのだ。メタンハイドレート調査・研究のキーパーソンであり、国士でもある博士は、同時に青山繁晴氏の配偶者であり、二人の息子の母でもある。船乗りを志し、門前払いの大学の中から、かすかに開いていた東京水産大学の門をこじ開けるなど、この国にある性、年齢などの様々な差別や障害としなやかに、そしてしたたかに戦ってきた彼女のピュアな道行は、やがてメタンハイドレートとの出会いにつながり、世の女性たちと祖国に勇気と元気をもたらす。
新書 > その他 人文・思想・社会 > 歴史 > 伝記(外国)
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