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唐宋音楽文化論
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著者 | 中純子
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出版社 | 知泉書館
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発売日 | 2020年10月15日頃
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サイズ | 単行本
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価格 | 6,600 円
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詩文が織り成す音の世界
本書は、これまで知られてきた唐宋の音楽世界を、詩文など豊穣な文献資料を用いて丁寧に見直し、その実相を提示する本格的業績である。第1部は、今なお演奏される伝統楽器の洞簫、および盛唐を代表する「霓裳羽衣曲」が詩文として後世に伝えられる中で、一つの音楽像を形成していく姿を捉える。第2部では、玄宗期に完成した礼楽儀礼とそれを掌った太常寺の意味を張説の詩文から読み解く。さらに辺境音楽の涼州曲を取り上げて、外来音楽が主流とされた唐代音楽を改めて見つめ直す。第3部では、李白・王維・蘇軾の音楽描写から、都を追われた詩人が見た日常の音の世界を浮彫りにする。本書は読者に中国独特の音楽世界を紹介し、詩文に依拠して、唐宋の音色を今に伝える一書として貴重な作品である。
人文・思想・社会 > 文学 > 詩歌・俳諧
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