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あきらめなかった男
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大黒屋光太夫の漂流記
天明二年十二月、「神昌丸」の船頭・光太夫と船乗りたちは伊勢から江戸へ向かう途中で嵐に遭う。半年後、北の孤島に漂着。極寒の地で仲間が次々倒れていく。島に来て四年、自分たちで船を作り島を脱出したが、ロシア本土にたどり着いてもなお帰国の願いは届かない。ついに光太夫は、ロシア帝国女帝エカチェリーナ二世へ直接の嘆願を決意。真冬のシベリア雪原を横断し帝都サンクトペテルブルクへ向かう。
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