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ロシアの博物学者たち ダニエル・P.トーデス(著) 工作舎 - @Books

ロシアの博物学者たち

著者ダニエル・P.トーデス / 垂水雄二
出版社工作舎
発売日1992年10月
サイズ単行本
価格4,180 円

ダーウィン進化論と相互扶助論

ダーウィン進化論の中心概念「自然淘汰」には、マルサスが『人口論』で説く「生存闘争」が隠喩となっている。19世紀半ば『種の起原』を読んだロシアの博物学者たちは、つぎつぎと、この隠喩としての「生存闘争」に抵抗を示し、マルサス抜きのダーウィニズムを唱えた。植物学者ベケトフ、生理学者メチニコフ、魚類学者のケッスラーも、地質学者のクロポトキンも、その研究実績やフィールドワークから闘争なき進化を証明し、むしろ進化の要因は生物の相互扶助にあると語る。革命前夜の気高きロシア科学精神の抬頭。

科学・技術 > 生物学

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