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路線バスの現在・未来
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バスは最も身近な、地域に密着した公共交通機関である。それは間違いないはずだが、ここ20年以上の長きにわたって、利用者は減少し、その経営は圧迫されてきている。このまま何もせずに推移すると、バス交通を維持すること自体が困難となりかねない。そうなったときにしわよせが行くのはこれから増える一方の高齢者であり、子供や障害者など自分の思うとおりにマイカーなどを操れない人たちであるということを、今みんなが考え、行動しなければなるまい。短期間で一気に、ドラスティックに好転させる施策はめったにない。明日が今日よりも半歩か一歩よくなることをめざして、地に着いた取り組みを続けることが必要だと思われる。本書は、そのための手がかりともなれば、という思いもこめて、路線バスのさまざまな姿を、事例中心にまとめたものである。
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