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背信
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待ち続けたラブレター
明治37年、貧しい農家に生まれたヨシノは、身体の弱い母の代わりに弟妹の面倒をみながら成長する。14歳のとき、札幌で製麻工場を経営する野田家に女中として奉公に出た。そこにはヨシノと同じ年齢のお嬢さん・廣子がいた。裕福でおおらかな野田家の雰囲気や、教養の差による価値観の違いに揺れながら成長するヨシノ。一方、廣子は何不自由なく、のびやかに青春を謳歌していた。廣子には、ひそかに想いを寄せる人が…。もし、あの時、手紙が届いていたら…。心の中に消えることのないかすかな痛みを抱きながら、二人の少女はそれぞれの人生を歩んでいく。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・ま行
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