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横溝正史自選集(vol.5)
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フルート演奏家・作曲家でもある椿英輔子爵が謎の失踪。一ヵ月半後、信州で死体となって発見される。「このうちには悪魔が棲んでいる」。失踪前娘の美禰子に語った言葉は何を意味するのか。そしてついに、子爵作曲のフルート曲『悪魔が来りて笛を吹く』の音とともに、奇怪な連続殺人が幕を開ける。何かに脅える妻、夫人の兄・新宮利彦、子爵の伯父玉蟲伯爵。この没落した貴族たちは何を隠しているのか。金田一耕助がたどり着いた、世にもおぞましい「悪魔」誕生の秘密とは!?戦後、全ての特権を剥奪された貴族階級を舞台に、著者得意の「閉鎖的な田舎」とは一味違う雰囲気でおくる本格探偵小説。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・やらわ行
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