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深すぎても浅すぎてもいけない:思考のサイクル論に学ぶ「正しい」〈脳と心の接続法〉
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本書の目的は、N.チェイターが提唱した思考のサイクル論に基づいて、「正しい」“脳と心の接続法”を提示するとともに、そのことを通して元々、存在し(得)ない、「無意識的思考」を否定・消去することにある。従来、精神分析・心理学・人間科学などは心と脳の「正しい」接続法を示すどころか、脳の情報処理機構を軽視した「深すぎる」もしくは「浅すぎる」、心のモデルを提示してきた。ところが、脳は並列的計算方式という特性を持つことから、「一回につき一つのタスクしかこなせない」のであり、心は脳と接続に際してそうした制限を受けざるを得ないのだ。こうした脳の摂理を知悉した上で、脳と心の「正しい」接続法を示したことに、思考のサイクル論の秀逸さがある。
人文・思想・社会 > 心理学 > 心理学一般
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