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神話の詩学 (叢書記号学的実践)
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「太古の神話はある種混交的な統一体であって、宗教と太古の哲学的観念の萌芽だけでなく、芸術の萌し、わけても言語芸術の萌しも潜ませていた。」著者はまず、今日の代表的な神話理論ーレヴィ=ストロース、バルト、グレマスの構造主義、ノースロップフライの儀礼神話論的批評、ユング、キャンベルの心理学主義等々-を詳細に検討したのち、神話の古典的諸形態(宇宙起源論、歳時神話、終末神話、英雄神話等)の構造と生成の理論的、具体的分析へと進み、最後に、二十世紀文学における神話主義(ジョイス、トーマス・マン、カフカ、ガルシア=マルケス等)の考察と位置づけを試みる。プロップ『昔話の形態学』の「再発見」の立役者ともいうべきロシア神話学の泰斗の、広大な視野と緻密な実証性、強靱な理論を兼ねそなえた本書によって、読者は「構造分析と歴史分析の対話」(レヴィ=ストロース)へと誘われるだろう。
人文・思想・社会 > 宗教・倫理 > 宗教学
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