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人殺しの滝(下) (トレビ文庫)
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〈でも、辰造は本当に死んだのか?〉虎吉は、内心その方が不安だった。辰造が見つからないだけに気持が悪い。もし生きていたらー虎吉はその影に怯えた。どこかに打ちあげられたものの、重傷で起き上れないでいるかもしれない。虎吉は、辰造が死んで見つかってくれることを祈った。そのために、早く見つけたい。虎吉は、その夜、まんじりともせず、秀次の遺体を置いた納屋の部屋で過ごした。(本文より)
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・あ行 文庫 > 小説・エッセイ
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