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9990個のチ-ズ
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舞台はゴッホが絵画を学んだ土地ベルギーのアントワープ。もうすぐ50歳になる造船会社の事務員ラールマンスは、金持ちの知人にすすめられて、オランダのチーズ会社と代理店契約をむすぶ。運送会社から9990個の真紅のエダムチーズがとどいた。ラールマンスの頭は、便箋や電話や中古のタイプライターや机をそろえることでいっぱいだ。なかなか売れないチーズに一計を案じ、ラールマンスはセールスマンを募集して全国販売をもくろむが、いつまでたっても注文はまったくこなかった。夢破れたラールマンスをふたたび温かく迎え入れてくれたのは、かつての職場の同僚たちと、自分を見守ってくれた妻や子どもたちだった。
小説・エッセイ > 外国の小説
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