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ペテルブルグ物語 (ロシア名作ライブラリー)
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時々刻々と相貌を変える生き物のような大通りで、妖艶な美女のあとを追いかけて闇に吸いこまれて消えた若い男(「ネフスキイ大通り」)、ある朝突然、鼻がなくなっていることに気づいて、往来を闊歩している自分の鼻をつかまえようと必死になる若手官僚(「鼻」)、爪に灯をともすようにして貯めたお金でやって新調した外套を奪いとられた万年清書係が亡霊となって現れるようになった街角(『外套』)-。霧に包まれた美しく魔界的な北の都市でくりひろげられるロシア・ファンタジーの傑作をゴーゴリ再評価で名高い批評家エイヘンバウムならではの魅惑の配列で味わい尽くす。
小説・エッセイ > 外国の小説
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