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シャープ・ノース
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少女ミラ、漂流する15歳
スコットランドの寒村に暮らす15歳の少女ミラは、幸せな毎日を送る平凡な娘だった。ある朝、偶然殺人の現場を目撃、横たわる死体の脇には自分の名前を記したメモがあった。しかし彼女は、その人物にはまったく見覚えがなかった…。2歳のときに養女として村にもらわれてきたミラは、自分のルーツに疑問を抱きはじめ、故郷をはなれて一路“首都”へ。しかし、そこは遺伝子操作によって生まれた“ヴィジョン(美形種)”とそうでない“スクロート(無選別種)”が対立する虚栄の都だった。そう遠くない未来、海面上昇による洪水で総人口は激減。原油も枯渇し、機能不全に陥った人類社会は、従来の政府に代わって“グレート・ファミリー”によって支配されていた。彼らは公共事業を独占することで、ヴィジョンの頂点に君臨していたのだ。滅びの色も濃い近未来の管理社会を舞台に、自分を信じ、たくましく生きぬく少女ミラ。彼女がくりひろげる、驚きと冒険に満ちた自分探しの旅が、今はじまろうとしているー。
小説・エッセイ > 外国の小説
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