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富山売薬薩摩組
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薩摩藩大坂蔵屋敷。「昆布や薬種を売り買いして、民百姓を楽にしてやりたいのだ。清国人、薩摩人、そして、そなたらが薬をもたらす他国の者どもも、安く良薬を得られる。どれほど多くが助かるか」破綻寸前の財政改革に挑む薩摩藩家老・調所広郷が富山売薬薩摩組の密田喜兵衛に蝦夷昆布の密貿易を持ち掛けた。最後に調所は声をひそめて所望した。「一服で確実に死ねる毒薬を用意してもらいたい」。日本開国史を塗り替える衝撃の人間ドラマが始まる!
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・あ行
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