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売る売らないはワタシが決める
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売春肯定宣言
性的な行為をして金銭を授受することはいけないことなのか否か。答えを出すのが非常に困難にも思えるこのテーマだが、あえて困難な議論を持ち込もうとすることによって、答えが出ないようにしている人々がいるだけなのではないか。そう疑わないではいられない。売買春を否定する人々のほとんどは、様々な詐術さえ弄しながら、売買春憎さのために、杜撰極まりない言論をばらまいている。「性的な行為をして金銭を授受することはいけないことなのか否か」を真摯に論ずるためには、一度これらの言論を整理し、ノイズを排除する必要がある。その作業は、性の現場をろくに知らないくせに知ったようなふりをして語る人々ではなく、現に性労働に従事する者たち、その現場をよく知り、理解している者たちが適任であり、彼らが異議を申し立て、誤りを修正する必要があるだろう。本書の発刊によって、これまで無批判に垂れ流されてきた、お話にならない売買春否定の言論がひとつでも減ることを望みたい。
人文・思想・社会 > 社会 > 社会病理・犯罪
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