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再生のとき (ファンタジーの森)
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「肝だめしに行こう」と言ったのは翔太だった。あたしより半年も先に十五になっているくせに何を子供っぽいことを、と唖然としたものの、「果奈ちゃん、行こうよ」と翔太の弟の洸二に服の袖を引かれて、あたしは降参した。そうして幼馴染み三人で行った、取り壊されるのを待つだけの病院で-取けて。わたしを殺して-闇の中、あたしだけが確かにその声を聞いた。まだ若い女性の声を。そして、彼女の愛夢はあたしの悪夢になった。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・あ行 新書 > 小説・エッセイ
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