|
|
恐竜探偵 足跡を追う 糞、嘔吐物、巣穴、卵の化石から
|
オーストラリア・クイーンズランド州で発見された三三〇〇もの恐竜の足跡化石。一九七九年、二人の古生物学者がその足跡を丹念に調査し、驚くべき論文「白亜紀のクイーンズランド州における恐竜の暴走」を発表する。「これらの足跡はすべて同じ方向に向く一〇〇匹以上の小型の恐竜のものだ。左方から登場する大型の三本指の足跡を見たまえ。これは大型の肉食恐竜だ。小型の恐竜たちはパニックを起こして一斉に逃げたのだ」だが二〇一三年、別の古生物学者がまったく違う推理を提起する。「これは湖岸を走った跡ではない、川で下流に向かって泳いだ時について足跡だ。何日もかけて刻まれたものである」と。日本人の古生物学者らと共に、恐竜の巣穴の化石を発見した著者が辿る、恐竜たちが生きた痕跡の化石の物語。
科学・技術 > 地学・天文学
|
みんなの感想
登録している読者
この本を読んだ人はこんな本も読んでいます
|
|
|